第4の加熱式タバコ、ヴェポライザーとは?

2019年5月17日金曜日

ヴェポライザー雑記

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ヴェポライザーとは、英語で”Vaporizer"と書き、日本語では気化器と訳されます。



元々は、ガンの化学療法に伴う吐き気の緩和のために医療用の乾燥大麻から大麻成分を気化させることによってタールを発生させることなく摂取する器具のことを指しています。


ここで説明するのは、加熱タバコ用器具としてのヴェポライザーです。

そもそも何をするもの?


第4の加熱式タバコとしてのヴェポライザーは、タバコの葉を燃焼せず加熱して、ニコチンの混ざった水蒸気を発生させる器具です。

燃やさないので、煙は出ません。

タバコに含まれるニコチンが水分と混ざって水蒸気となり発生するので、それを吸うことで、ニコチンを吸収します。

どんな種類がある?


・「アイコス」「グロー」「プルームテック」で使う器具も、ヴェポライザーの一種です。

通販サイトなどで「ヴェポライザー」を検索すると、「アイコス」「グロー」「プルームテック」の互換機がたくさん見つかります。


・電子タバコのvapeのような、液体を加熱する器具もヴェポライザーと言えます。

vapeの場合、禁煙や節煙の意味合いが強いので、加熱式タバコに使うヴェポライザーとは方向性が全く逆になります。

尚、ニコチンを含有する電子たばこ用の液体は薬事法などで医薬品の扱いであり、日本では販売が禁止されています。

リキッド専用のヴェポライザーは加熱式タバコとして利用できませんが、加熱式タバコ用のヴェポライザーは、リキッド用のパーツを使えば、電子タバコとして利用できるものもあります。


・市販のタバコやシャグが使える加熱式タバコ用のヴェポライザー

これについては、以下で説明していきます。


加熱式タバコ用のヴェポライザーとは


紙巻きタバコや、紙巻きタバコ用の葉を200℃ほどに加熱して、ニコチンの入った水蒸気を発生させるものです。


タバコ代の値上がりや、電子タバコ(アイコスやグロー等)の普及に伴って密かに注目されてきていますが、海外では、乾燥ハーブを吸うために使われており、タバコを吸うのは日本独特の使用方法です。


加熱方式による分類


方式と主な特徴は以下の通りです。


コンダクション(熱伝導)

タバコ葉を入れる加熱室(チャンバー)を直接熱して葉を温めます。

・味がマイルド
・加熱室内が汚れやすい

例:WEECKE C-vapor3


セミコンベクション(熱対流)

加熱室に熱した空気を通すことにより葉を温めます。

コンベクションの熱がチャンバーに伝わり、チャンバーも加熱されるセミコンベクションと呼ばれるものが一般的です。

・味がクリア
・加熱室内が汚れにくい
・値段が高いものが多い

例:WEECKE Fenix


フルコンベクション(完全熱対流)

100%熱した空気を通すだけで葉を加熱する。

・クリアに葉の香りを楽しめる
・上級者向け

例:BOUNDLESS TERA


ハイブリッド

コンダクションとコンベクションのヒーターが2個ついているもの。

・加熱効率が良く、キックが強め
​・上級者向け

例:Flowermaie V5 nano


使い方


チャンバー(加熱室)にシャグ(チャンバーのサイズにもよりますが、0.2g前後)やカットしたタバコ(私は1/5カットを使いっています)を入れて加熱し、出てきた水蒸気(ミスト)を吸います。


やることは温度設定と電源のオン・オフ位なので、特に難しい事はありません。


ヴェポライザーの使い方


構造

基本的に、吸い口・加熱部分・基板・バッテリーで構成されており、配置の仕方で形状が変わっています。


ヴェポライザー


ヴェポライザーのメリット


市販の紙巻きタバコ、手巻きタバコ用のシャグなどが使え、紙巻きタバコに比べると、かなりお金が節約できます。

紙巻きタバコなら、1本を4~5個にカットして使うので、1箱で約80~100回喫煙が可能です。

また、シャグを使えば、25g(800円~)で約100回喫煙が可能です。


・種類が多く、色んな味のものがあります。

無添加でタバコの本来の味のものから、メンソール、ライチ、バニラ、チョコレートなど様々な味があります。


・煙が出ない

葉を燃やさないので、煙は出ません。(出てくるのは水蒸気)


他にも言われていることはありますが、科学的に証明されていないようなので、割愛します。

ヴェポライザーのデメリット


・専用の器具が必要

約3000円~の器具が必要で、充電して使う必要があります。

手入れも必要になり、シャグ管理や出し入れも面倒です。

市販の紙巻きタバコは少し楽ですが、シャグに比べて味は落ちると感じます。


・シャグが手に入りにくい

シャグを売っている店が少なく、ほとんどのコンビニではまず購入できません。


健康に悪い

紙巻きタバコよりはましかもしれませんが(科学的根拠は知りません)、ニコチンを吸収する時点で体に良いと言うことはないのではないかと思います。


・バッテリーが貧弱

大容量バッテリーのものや、バッテリー交換式のものもありますが、総じて、バッテリーが小さく、小型のものは5回程度、一般的なサイズのものでも10回程度の喫煙で充電が切れます。

外出先では、複数台のヴェポライザーを持ち歩くか、モバイルバッテリーを携帯する等、使用状況によって、荷物が増えます。


・定期的な掃除

使っていくうちにチャンバーやマウスピースが汚れますので、定期的に掃除が必要です。


購入するときの注意点


アイコスやグローなどの互換機や、リキッド専用のものを間違えて買わないこと。


結局どのヴェポライザーが良いのかとなってくるのですが、ヴェポライザーの機種は安いものから高いものまですごくたくさんあります。


私は、約2000円~8000円と、これまでの5機種購入しましたが、基本的に高いほど作りがしっかりしています。


しかし、高いから味が良いとは感じておりません。


また、実際使ってみると分かるのですが、1台だけでは、ちょっと不安ですので、ヴェポライザーを使い続けるならば、複数台購入することになると思います。


喫煙回数が10回程度以下のものがほとんどで、1回の充電で、丸一日使えるようなポータブルヴェポライザーは見たことがありません。(高級品は知りません)


結局、ヴェポライザー2台と、場合によってはモバイルバッテリー(1A出力できるもの)を購入すると言う想定で予算を配分し、ヴェポライザーを選ぶのが無難です。


私の場合は、1台目で売れ筋のヴェポライザーを購入して、2台目で足りない部分を補完しました。


3台目は何となく興味があったので購入しました・・・


使うたばこ葉やリキッドやグリセリンの使用の有無によっても、向き不向きがありますので、一考が必要です。


ちなみに最初の一台目はどんな使い方をするのかわからないと思いますので、シャグでも紙巻きタバコ(ヒーティングチューブスペーサー使用)でも何でもOKで値段もそれ程高くない「C-vapor3」が無難な選択だと思います。

日本におけるヴェポライザーの歴史


日本でヴェポライザーが認知され始めたのは、いつのことかは分かりませんが、2015年の終頃には、ヴェポライザーに関するスレッドが5チャンネルに存在しています。


始まりは、ploomに紙巻たばこの葉をつめて使うというような事だったようです。


【安価に】ヴェポライザー関連スレ


この当時はまだ、ヴェポライザーは日本での発売がなかったようです。


そもそも、日本で発売されているヴェポライザーは、ドライハーブ用でタバコ用とはなっていません。


恐らく、2014年頃にプルームやアイコスが発売され、加熱式タバコが認知されるようになり、それならドライハーブ用のヴェポライザーでタバコ葉を加熱すれば良いのではいないかという発想から徐々に広まってきているのでは無いかと思います。


今では、ヴェポライザーをamazonなどの通販で購入できるようになりましたが、種類や値段の関係から個人輸入する人もいるようです。


タバコ増税に伴い、これからもじわじわと周知されて行くと思われます。

最後に


半年前には、ヴェポライザーなんて知りませんでした。


たまたま、プルームテックが2個3000円で売り出されていたので、プルームテックについて調べていたときに見つけました。


アイコス・グロー・プルームテックは、専用のヒートスティックや、カプセルを使用するため、節約効果はほとんどありませんが、ヴェポライザーとシャグで、劇的にタバコ代が節約できることを知りました。


味や、ニコチンの吸収について不安はありましたが、味については慣れました。


今では、紙巻きタバコは雑味が気になり吸う気になりません。


また、ニコチンの吸収は、タバコを1/4にカットしたもので、十分にタバコ1本分吸収できているようです。


現在のシャグ等の費用は、1ヶ月4000円ほどです。


1日2箱吸っていたことを考えると、ヴェポライザー代を考えてもかなり節約できています。


また、コンビニに行く回数が激減したので、無駄遣いもかなり減りました。


電子タバコとして使えるヴェポライザーも持っているので、電子タバコとしても利用して、ニコチンの吸収量を徐々に減らすことが出来れば良いと思っています。


喫煙を推奨するわけではありませんが、タバコはどんどん高くなるし健康にも良くないから、禁煙はしたいけれど出来ない方には、禁煙までのつなぎにヴェポライザーを使うのも良いかもしれません。


※令和元年5月17日内容を更新しました。




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